愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
…笑顔が眩しかった。
ちょっとチャラそうやけど、そんじょそこらの芸能人よりカッコイイ。
「見とれとる場合やないやろ!!
ほらっ、お礼言わな!!!!!」
…再び栞の強烈なツッコミパンチを食らった。
「いったいなぁ!!
…あっ……、城取さん…でしたっけ?
命を落としかけたところ、助けていただいてほんまにありがとうございます」
………なんか、めっちゃドキドキする。
こんな感覚、久しぶりやなぁ…。
「どーいたしまして。
こっちも全然どってことなかったし、愛姫ちゃんが無事で何よりやで」
ズッキーン!
またフワッと笑った眩しい笑顔に心臓が跳ねた。
も…もしかして!!
これは恋!?
あたしが死を覚悟する直前、憧れていた恋!?
しかも、全っっっ然出会い方ベタちゃうし!!
めっちゃ衝撃的な出会いのあとは…、素敵な恋!?
「もしや…、タイプ!?」
耳元で栞が囁いた。
その言葉に、首を縦にブンブン振りまくるあたし。
「じゃあ、オレはこの辺で失礼させてもらいます」
軽く会釈しながら、病室を出ていこうとする城取さん。