愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~












「……………んにゃ………」



…………………………。



「お目覚めでございますか?
愛姫お嬢様」



………あれ……………?


イケメンがいてはるわ。



「アホ!!
誰が執事やれ言うてん!!」

「いった!!
なんでよー。
今流行りやで?」

「流行り云々の話ちゃうわ!!」

「あっ………、愛姫…ちゃん、起きとるけど……………」



………もう一回、寝ぼけ眼をこすった。


イケメンと美女の夫婦漫才…。


涼くんと栞やな。


あたしを心配してくれてんのが翡翠くんやなぁ…。


“愛姫ちゃん”やって♪


生まれて17年、そんなん男の子に呼ばれたことないわー♪♪♪



「………あ。
やっと起きたな、このドアホ!!」

「………『アホ』に『ド』までつけんといてよ。
傷つくやん」

「今さら傷つくことなんかあるかいな!!
また授業の最初から最後まで爆睡しやがって………」

「えっ!?
またあたし、ずっと寝とった!?」

「寝とったも何も………、やっと錦織が起こしてくれたから、さすがの愛姫も起きる思たら文句言うて説教されながら爆睡かますし!!」



< 39 / 124 >

この作品をシェア

pagetop