愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~


「今日も職員室寄らなあかんのやろ?
ほんま毎回毎回………。
なぁ涼、ひどいよな?」

「まぁしゃーないやん。
ちょっと付き合ったろーよ。
な?栞」

「やん♪
涼めっちゃ優しーい!!
さすが涼♪
あたしの彼氏♪」



………栞の隣におります、このイケメン。


このイケメンが栞の彼氏、佐久間涼(サクマリョウ)。


涼くんと栞は、この学校じゃ有名な美男美女カップル。


こんな色気のひとかけらもない私から見ましても、綺麗な画です。



……敬語が不馴れなものでして、これより私語を使わせていただきます。



「ほな、はよ用意して行かな。
…栞と涼くん、職員室の前で待っとってくれる?」

「毎回待っとるやろ!!
もうはよ用意して行くで」



………栞は相変わらず名前&顔&服装と性格&行動が一致せえへんなぁ…。


おしとやかにしとけば、絶対どっかのお嬢様に見えるのに。



「はい、着いた。
はよ話済ませてきぃや」



いつの間にか、場所は移動して職員室前。


半ば強引に栞に引っ張られて、ここまできた。



「…はいはい。
ウサの話、結構短いから大丈夫やって」


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