愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「あぁー………。
そんなこともあったような…」
「懐かしむな!!
ほんまにあんただけは………。
ほらっ、はよ荷物持って!!
さっさと職員室行くで!!」
………栞に押しつけられた、荷物の山。
あたし、荷物の山よりき○この山がいいんですけど。
たけ○この里よりき○この山派なんですけど。
「なんで…、か弱い乙女が4人分も持たなあかんのよ?」
「誰が『か弱い乙女』や!!
そんなええもんとちゃうやろ」
………あたしは抵抗した。
なのに………、なのに!!
それでもズカズカ階段を降り、進んでいく栞様ご一行様。
あたしは完全に放置で。
「こんないっぱい荷物、運べるわけないやんか━━━!!」
あたしが虚しく叫んでも、
「あたしら今日も愛姫待たなあかんねんから、それぐらい持て━━━━━━━!!!!!!
こっちは愛姫のために貴重な時間割いとんねん!!!!!!!!」
━━━…返ってきたのは、栞の渾身の雄叫び。
よくあんな華奢な身体しといてそんな図太い声がでますよね。
あたしら4人を除いて、この雄叫びが栞によるものだと気づいた人は恐らくいませんよ。