愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~


だって、“学園のお姫様”とか“プリンセス”なんて言われとる花屋敷栞が雄叫び上げるとかありえへんし。


まぁそれは普通に考えればの話やから。


…つまり、栞は普通ちゃうってこと。


本人に言ったら右ストレートで半殺し食らうけど。


半殺しじゃ済まへんかな?


八分殺しぐらいやな。


九分なったら、ほぼ死んどるから危ない危ない。


でも栞やったら殺りかねへんかもしらん…。


よし、そこは親友としては頑張って抑えようではないか!!


もちろん、涼くんや翡翠くんにも協力してもらって、やけど。


………いや、そもそもの話。


言わんかったら、半殺しにも八分殺しにも九分殺しにもされへんわけやん。


なんでもっとはよ気づかへんねん、あたし!!!!!



………とかなんとか思ってるうちに、職員室到着。



「おっそい!!
もっとはよこられへんの?」



仁王立ちで待ち構えとったのは言うまでもなく、栞。


噂の栞ちゃん。



「こんな重いもん持って、もうちょいはよ着け言うんが無理あるわ………」



当のあたしはもうくったくた。


顔なんか、もう死にかけのフナやな。


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