愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
いや、『死にかけ』ちゃうわ。
死んでるフナやな。
………自分で言うて、なんか虚しなってきた…。
『死んでるフナ』て!!
我ながらいくらなんでも、ひどいわ!!
「やっかましい!!
しかも、誰が『もうちょいはよ着け』言うた?
あたしは『あと最低2分ははよ着け』言うとんねん!!」
「無理じゃアホ!!!!!」
………ほんま栞ひどくない?
自分でも分かるぐらい、悲惨な状況にある親友にやで?
自分でも『死んでるフナ』って分かるぐらい精神的にも弱ってる親友にやで?
『あと最低2分ははよ着け』て………。
なんぼあたしでも無理。
絶対無理。
1000%無理。
いや、世の中には“絶対”はないから、99,99999999…%無理やな。
「………、さて。
死んでるフナは置いといて…」
「…ちょーっと待て━━━!!」
「なんよ?」
「なんであたしが自分のこと、『死んでるフナ』や思てたこと知っとるわけ?
あたし言うてへんよな!?」
「……確かに言うてへんなぁ。
絶対言うてへんわ。
なんで分かるか言うたら、もう顔まんまやもん。
まんま『死んでるフナ』やん」