愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「………もーええわ…」
ひどい。
ひどすぎる。
これでほんまに親友?
「はい、愛姫はほっといて。
さっさとウサの話終わらして、あたしらはよ帰ろ」
「まっ…待ってよー!!!」
ズカズカと涼くんと翡翠くんを引き連れて、職員室に入る栞。
…を追って、それに続くあたし。
ほんまにあたしは栞を親友やと胸張って呼んでええんか………?
「ウサ、ちゃんときたったで」
え?
いきなり上から!?
栞…、それはいくらなんでもまずいんとちゃう………?
「おー、ちゃんときたか。
…んで、何で花屋敷は俺に対して上から目線やねん」
ほらぁ━━━━━!!!!!
言わんこっちゃない。
あたし知ーらない。
「上からも何も、あたしのが目線上ですからね」
「…それもそやな。
お前のが一枚上手やわ」
えぇ!?
ウサ、普通に許すん!?
「そんなんどーでもええんですけど、宇佐美先生はよ話始めてもらえますかね」
あー、もう栞が何言うてもびっくりせんわ。
あたしはまだしも、翡翠くんなんかデッカイ口開けてびっくりしとるし。