愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~



「………もーええわ…」



ひどい。


ひどすぎる。


これでほんまに親友?



「はい、愛姫はほっといて。
さっさとウサの話終わらして、あたしらはよ帰ろ」

「まっ…待ってよー!!!」



ズカズカと涼くんと翡翠くんを引き連れて、職員室に入る栞。


…を追って、それに続くあたし。


ほんまにあたしは栞を親友やと胸張って呼んでええんか………?



「ウサ、ちゃんときたったで」



え?


いきなり上から!?


栞…、それはいくらなんでもまずいんとちゃう………?



「おー、ちゃんときたか。
…んで、何で花屋敷は俺に対して上から目線やねん」



ほらぁ━━━━━!!!!!


言わんこっちゃない。


あたし知ーらない。



「上からも何も、あたしのが目線上ですからね」

「…それもそやな。
お前のが一枚上手やわ」



えぇ!?


ウサ、普通に許すん!?



「そんなんどーでもええんですけど、宇佐美先生はよ話始めてもらえますかね」



あー、もう栞が何言うてもびっくりせんわ。


あたしはまだしも、翡翠くんなんかデッカイ口開けてびっくりしとるし。


< 43 / 124 >

この作品をシェア

pagetop