愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
…“よしよし”ってあたしの頭を撫でた。
…栞………。
「あたしもちょっと調子乗っとったわ」
優しく微笑む栞。
学校一の美少女の栞が微笑むもんやから、そりゃもう女神の微笑みにしか見えへん。
女のあたしでも思わず見とれてまうほどの、優しげな女神の微笑み………。
「ううん!!
あたしもちょっと弱くなっとったわ!!
なんか心配さしてごめんな?」
「当たり前やん、親友心配せえへん人間なんかおらんもん。
…ほんまに大丈夫?」
「うん!!
ほんまに大丈夫やから」
「よかったぁ………。
そりゃ悲しい事実並べられたら、神経大木の愛姫でもさすがに傷つくわな。
ごめんごめん」
「……一言も二言も余計やねん!!!!!!!!!!」
何が“悲しい事実”?
何が“神経大木”?
よーそこまでボロカス言うてくれるわ………。
「先生、愛姫もう大丈夫やからさっさと話終わらしてくれます?」
ほんですぐあたし放置で話進めんの!?
うわっ……………。
あたし、めっちゃ憐れな子やん………。
「…翡翠が一緒におるて珍しいなー思て」
「あぁ、奏大のこと?」