愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
今まで黙っとった涼くんがいきなり口を開いた。
それも、とびっきりの笑顔で。
翡翠くんが友達なったんが嬉しいんやろなぁ………。
「あのっ………、今朝お友達になってくださったんです」
翡翠くんがまた俯きがちにウサに言った。
でも、顔はよー見えんくても、なんかどっか嬉しそう。
なんて言うんやろう?
…オーラ………みたいなん?
雰囲気って言うんかな。
なんか、明るい。
「よかったやんか。
これ3人ともアホばっかやけど根はええ奴らばっかやわ」
あたしまた“アホ”!?
…あ、今度は栞も涼くんもやからまぁええわ。
「………………………………」
…ふと栞と涼くんの顔見たら、2人とも翡翠くん見つめてなんか満足げに笑ってる。
ウサも同じような笑顔。
………とは言え、学校一の美男美女の笑顔にはとても敵うようなもんやないけど。
そんな笑顔を見とったら、あたしまで思わず頬が緩んだ。
━━━“友達が増えた”って、改めて思えたから。