愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
好き…?
「もー……………。
翡翠くんどこ行ったんよ!!」
ところ変わりまして。
ご立腹のご様子の栞様。
理由は…━━━、
「奏大、どこ行ったんやろ…」
そう。
翡翠くんが行方不明なのです。
「涼、どの辺で見失った?」
「確か、この辺やで」
栞の希望で、ウサの説教が終わってから、街へ繰り出したあたしたち。
目的は栞行きつけの古着屋だったそうで…。
あたしも何回か一緒に行ったけど、いい服いっぱいで古着ゆーてもシミとかもなくて綺麗やし、何より値段が安い!!
即賛成ということで、きたものの………
翡翠くんが迷子になって、こんな状態である。
「…こんなんラチあかんで」
「…せやなぁ………」
…あ゙ぁ゙………。
買い物どころやないやろ…。
はよ聞いとけばよかったものの携帯の電話番号もメールアドレスも聞いてへん。
…捜索願、出すしかないんちゃうか………。
「そうや!!」
いきなり大声をあげたのは涼くん。