愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
━━━…享年17歳。
ニュースとか新聞で、自殺扱いされたらどないしよ。
まぁ遺書も見つかるわけないし、栞や涼くんが重要参考人としていろいろ話してくれるやろうし。
ちゃんと事故死に………って、あ━━━━━!!!!!!
あたし事故死ちゃうやん!!
他殺とちゃう!?
悪気なくても、あのバカップルのせいであたし落ちてんって!!!!!
………警察、その辺ちゃんと分かってくれるんやろか……………。
━━━…そんな不安を抱きながら、もう人生のゴールは目の前。
短かったなぁ………。
いっぱい恋愛して、
大好きな人と結婚して、
幸せな家庭築いて、
孫の顔ちゃんと見て、
老後は旦那様と第2の人生をエンジョイ…。
そして、幸せな人生を全うしてから死にたかった………。
きっと、これも私の運命よ。
愛姫、ここは潔く最期を遂げるわ………。
━━━…ボスッ。
…あぁ………。
ここはきっと天国。
天国にも素敵な人はいるはずよ。
ほら、愛姫。
固く閉ざした目をあけて…。
「……………って、んん!?」
…あら?
おかしいわ………。
最期に見たのと同じ景色だわ。