愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
…そーゆーことですかね?
「………はわぁー……………」
………もう、あまりの美しさに声にもならへん。
なにがなんでこんな美しいお顔を隠しとったんか………。
「あの…、愛姫ちゃん………。
ちょっと降りてもろていい…かな……?」
「…ほへぇ………?
あっ…あぁ!!!
ごめんごめん!!
いつまでも重いよなぁ」
ずっと翡翠くんの腕の中におったことに気づいたあたし。
照れ隠しに頭をボリボリ掻きながら降りた。
「あっ!!
そんな意味ちゃうねん…。
メガネ取りたくて………」
翡翠くんの手元にあるメガネは車道を走る車に引かれて、もうレンズもフレームもボロボロ。
…あたしのせいや………。
「あっ………、ほんまにごめん!!
弁償する!!
ほんっまにごめんなさい!!」
…もーほんまにこれしか言えることないって………。
恥ずかしいし申し訳ないし…、もー死んでまいたい……。
「ううん。
そんなん弁償なんか別にええよ。
愛姫ちゃんの命に比べたら、こんなん何ともないやんか」
…そう言って、また微笑む翡翠くん………。