愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~



「あぁ!!そうそう!!
あたし、歩道橋から落ちてん」

「…何を今さら報告しとんじゃ━━━━━!!!!!」



━━━…バシッ!



再び栞の右手ツッコミを食らったあたしは、もう反論する気力もない…。



「栞もオレも、心配したんやから…。
愛姫ちゃん、もうどっからも落ちんといてよ?」

「…うん………」



涼くんがほんまに心配そうな表情であたしに言った。


…そうやな。


心配かけてまうもん。


今度からどこにも落ちんように気ぃつけよ。



「…で、今度は翡翠くんに助けてもろたんやって?」

「えぇ!?
あ…、はぁ…まぁ…」



あちゃ━━━!!!!!


栞がいきなり翡翠くんの話題振るから!!!


思わず動揺してもうた………。



「なんよ?
その動揺ぶりは」

「ぃ…いやぁ、何もないで?
ほんまに翡翠くんには感謝感謝やわー」

「笑とる場合とちゃうで。
今度はほんまに死ぬかもしらんねんから、気ぃつけーよ!!」

「ほんまやなー」



…ふぅー………。


なんっっとか、笑て誤魔化せた(はず)。


でも…、翡翠くん黙っとるし。


感謝してへんのやと思われたかな…?

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