愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
…いきなり叫ぶから、何を言い出すんやと思いきや。
そんなことかいなっ!
しかも、最近の世の中の物騒なことについて語りはじめたし。
「涼くん………、あなたの彼女とっても美人だけど何か玉に傷よね…」
「愛姫ちゃん、あなたの親友もね」
…またも一枚上手な涼くん。
栞の“世の中は物騒やね話”は右から左に受け流す。
そんなん、真面目に聞いてられませんものね。
「こんな物騒な世の中に、翡翠くんみたいな純粋な心を持った人間がおったことに感謝やわ!!
人間も、まだ捨てたもんやないなぁ…。
翡翠奏大………、あなたは大阪の…いや、日本の…いやいや、世界の…いやいやいや、宇宙の誇りやわ!!!」
………だいぶ、大げさやと思うんはあたしだけ…?
そりゃ翡翠くん、めっちゃええ子やけど“宇宙の誇り”って………。
それはちょっと言いすぎやろ。
そんなん“宇宙の誇り”とか言われたら、冗談やってわかっとっても荷が重いって。
「うっ…“宇宙の誇り”やなんて、そんな………。
僕なんて、そんな誇れる存在とちゃいますから…」