愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
ほら。
めっちゃ翡翠くん、グダグダになっとるやんか。
「ぼっ…僕はノーベル賞とか、世界的に権威のある賞とか受賞したわけでもないのに………。
そんなん、ちょっと人助けしただけで“宇宙の誇り”やなんて………」
………え…???
なんでちょっと、異様なぐらいにモジモジしとん…??
…もしかして、本気にしとる………?
「………なぁ、奏大…」
「何ですか?佐久間く…じゃなくて、涼くん!」
なにか嬉しげに笑いかける翡翠くん。
それに応えて、涼くんも優しげに微笑んでから言った。
「………栞が言ったこと、マジで信じとる…?」
「………え…?
マジ…じゃないんですか…?」
………びっくりしたような、何かショック受けたような、そんな表情の翡翠くん。
…こりゃなんかマズイこと言うてもーたかな………。
「いっ…いや、栞が嘘ついたとか、そういうんとちゃうんやけど…。
なんていうの…?
大げさに言いすぎたっていうか………」
…うわぁ~………。
涼くん、その言い訳かなり苦しいで。