愛しのDarlingは先生様～好きやねん！～

めちゃめちゃみんな、あたしらに注目してるし!!!!!



「見て見て!!あの人ら、めっちゃカッコよくないー!?」

「うわぁー!!ほんまや!!」

「彼氏にしたいー!!!」

「今フリーなんかな!?」

「声かけてみる!?」

「あたし狙おっかなー♪」



…言うまでもなく。


注目されてるのは、完全に涼くんと翡翠くんで。



「うわっ!!超美少女!!!」

「めっちゃカワイイやん!!」

「清楚な感じやなー」

「どっかのお嬢様ちゃう？」

「あんな彼女ほしー!!!」

「声かけてみねぇ？」

「でも、なんかオーラがちょっと近より難いかも…」



そんな言葉を浴びせられてるのも栞で。


まぁ当の本人たちは全然気づいてへんわけやけど。



「…じゃあさ、」



いきなり発言したのは栞。


まだ天然･翡翠くんと戦っとる彼氏にアドバイス？



「“この辺の誇り”でええんちゃう？」

「“この辺の誇り”………」

「………それやったら、僕でも荷が重くなさそう!!」



…え？


解決？


こんなあっさりと？


しかも、“この辺の誇り”って…。


どっからどこまでが“この辺”やねん…。