愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「…なんでイケメンやって言うてくれんかったん?」
改めて声を小にして同じ質問をした栞。
いや、翡翠くんがとんでもないイケメンでびっくりするんは分かるけど…。
普通さ、「僕イケメンです」って自己申告する?
そんなん、ただのナルシストやん。
「いや…イケメンちゃうし…」
「じゅうぶんイケメンや!!!!」
ツッコんだのは涼くん。
「…あなたもね」
それに思わずツッコミを入れたのはあたし。
「だいたいさ、イケメンやから何なん?」
逆に聞いたのは、あたし。
だって、そうやろ。
イケメンやからなんやねん。
ってなるもん。
「せやから、隠しとくんもったいない言うてんねん!!」
そりゃ隠しとくんもったいないって気持ちも分かるけど…。
翡翠くん、そんな“モテたい”とか思ってなさそうやし。
別にええと思うんやけど…。
「…よし!!!
また今から涼んち行くで!!」
「え゙ぇ゙?」
何をまたこの子は…、唐突に意味の分からんことを………。
「…何のために?」
「涼の服で翡翠くんを仕立てるために」