愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
…仕立て?
「こんな磨く前から光ってる原石を見捨てるわけにはいかん!!
見たところ、細身の長身やから涼の服でサイズ合うやろし」
「オレの服は全部栞が選んだヤツやから、めっちゃカッコイイのばっかやねん」
…語尾にハートがつくような、そんな調子で話す涼くん。
初めて涼くんの私服姿見た時思い出してまうなぁ…。
モデル並みのスタイルと整った顔を最大限に引き出すような、そんな服装。
あの時は親友の彼氏と知りながら、思わず惚れてまうかと思たわ。
栞が仕立てとったんやったら、あの服装でも納得やわ…。
「涼くんの家って…どの辺なんですか?」
尋ねたのは翡翠くん。
いやー、今改めて思てんけど。
“翡翠奏大”てすごい名前やな。
名前から感じるオーラ的に“花屋敷栞”と何か通ずるものを感じるわぁ…。
なんか翡翠くんもお家柄よさそう。
「結構こっから近いで?
なぁ涼」
「うん、近い近い。
歩いて2分ぐらいで着くと思うわぁ」
…それ、“結構近い”やなくて“めっちゃ近い”の部類に入らへん?