愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
今さら、このバカップルの言動に対して口出しする気は更々ないねんけどな。
「そう決まったらはよ行くで!!
はよ行って帰らな日が暮れてまうっちゅーねん」
「はよ食え」と気力で急かすように、栞が残り物を食べはじめた。
あたしも目の前にあるポテトに手をつける。
なーんか、昔っからこのシナッとしたポテトが好きやねんなぁ。
カリッとしたポテトより、この持ったらダランとだらける感じのポテトが好き。
美麗もこっち派やから、一緒にマク○ナル○とか来てポテト頼んだ時はこのポテトの取り合いやったなぁ…。
今でも取り合うけど。
ってゆーか、美麗があたしの頼んだポテトからこのシナッとしたポテトだけを抜いていくんやんか!!
完全に悪いん美麗やろ!?
あたし、被害者やん!!
「あっ、あたしこのシナッとしたポテト好きやねんなー♪」
「…あ゙ぁ゙ぁぁぁぁぁ!!!!!」
しっ…栞が………
あたしの大事な大事な…
シナッとポテトちゃんを………
取りやがったぁぁぁぁぁ!!!!!
…あたし、なんて運がないんやろう………。
絶対あたし、ポテト運がないわ。