愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
神はなんであたしにポテト運さえも与えへんかったんやろう…。
だいたい、世の中不公平やと思う。
同じ親から生まれたあたしと美麗は正真正銘、同じ血を分けた姉妹なわけであります。
…せやのに。
美麗は俗に言う“クールビューティー”というやつで、小さい頃から周りにチヤホヤされた。
あたしと違って、運動神経にも恵まれた美麗はどんなスポーツをやらせても一番になってしまう。
おまけに要領いいから、頭もよくて頭脳明晰とくれば周りが放っておくはずがない。
街を歩けばスカウトの1つや2つ、全然珍しいことでもない。
しかも、今じゃあんなカッコイイ彼氏までおる。
そんな妹を持つ姉のあたしは、かなり惨めなわけで…。
小さい頃から、よー比べられた。
人形みたいに愛くるしい妹と、普通か普通以下の平凡なあたし。
誰から見ても差は歴然で、誰もが本当の姉妹か疑うほどに似ていない。
幼いながらに、それを分かっていたあたしは自分が惨めに思えた。
日に日に美しく成長する妹が、いつしかあたしのコンプレックスになっていた。
…とはいえ、本当に血を分けた姉妹。