愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
本気で憎むとかはないけど。
でも、やっぱし不公平やん!!
…あたしは抗議する。
だいたい、あたしの周りはよーできた人間が多すぎる!!
年の割に若い両親、
綺麗な妹と完璧な彼氏、
可愛い親友とカッコイイ彼氏、
遂には美しすぎる男友達も加わったわけで………
環境が環境やん。
並みの顔じゃ太刀打ちでけへんもん揃いやし。
…あ゙ぁ゙………。
もー自分が可哀想で泣けてきた。
あたしの場合は“可哀想”でも美麗や栞なんかになると“可愛そう”やろ?
…ええねん。
あたしは時間かけて、恋愛していく派やから。
焦らずにね。
“急がば回れ”言うし。
ええねん、もう。
ええねん。
ええねん。
ええねん…。
え…え……ね………
「うわっ!!
なんかいきなり愛姫泣きだしてんけど!!!」
「えぇ!?
どないしたん!?」
「あっ…愛姫ちゃん…!!
大丈夫………?」
みんなの声でふと我に返った。
言われて頬に手をやると、濡れていた。
…あたし、思わず泣いてもうた!?
「いやっ…、その…、この涙に深い意味はなくて………」