愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
『たかが500円やろ』って?
『されど500円』なんじゃ!!
「愛姫!!!」
「はいはい…」
愛姫に急かされながら、マク○ナル○を出た。
そっから2分ぐらいの距離にあるという涼くんんちに向かう。
…栞はファッションショーでもする気かいな………。
「翡翠くん、絶対モデルのオーディオとか受けたら一発で通るで!!」
…そりゃそうやろ。
なかなかおらんイケメンやで?
そんじょそこらのモデル以上やもん。
「いやぁ、奏大がそんなイケメンやったとは、ほんまびっくりやわぁ…」
交差点の信号が赤で立ち止まった時、涼くんが言った。
「ほんまやわぁ…。
本気でびっくりした!!」
あたしが便乗して言うと、
「そっ…そんなことありません!!」
と、頭上から声が聞こえる。
あたしより15cmは高いと思う。
見上げると、頬を真っ赤にした翡翠くんがそこにいた。
━━━…ドックン。
胸が速く鼓動を打つ。
動悸が全然止まらない…。
翡翠くんから目が離せない…。
「…愛…姫…ちゃん………?」