愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
涼くんらしいっちゃ涼くんらしいな。
「意外と綺麗にしとんやなー。
…って、広っっっ!!!!!」
この部屋、並みの広さちゃうってぇぇぇぇぇ!!!!!
リビングに寝室、ダイニングの隣にはキッキンまであって………
…お風呂も自室に完備!?
「そうかなー?
普通やと思うねんけど」
「だって栞んちもお金持ちやんか!!
あたしは庶民の家庭で育ったんですー!!」
栞んちも広いけど、それ以上!?
ってか、栞んちはこっからもっと遠いのに………
なんで幼なじみ?
「その辺かけていいと思うで」
栞に促されてダイニングのイスに腰をかけたあたしと翡翠くん。
自分の部屋にこんな立派なイスとかテーブルとかないし………
キッキンやお風呂なんかもっての他やわ。
「すごい…広い………」
翡翠くんも思わず呟く。
だって、ほんまに広いんやもん。
「涼くんち…、なんか会社経営したりしてんの?」
だって、そうやん。
こんなおっきい家建てるんにお金アホほど必要やと思うし。
「会社っていうか…、グループ?」
「ぐっ……ぐるっ……ぐるーぷ!?」