愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「…そうなんや………」
「この家、外からは大して大きく見えへんやろ?
なんか有名な建築家がデザインしたらしくてさ、おかけで近所からもそんな気ぃ使われへんねん。
それやし、家族4人で住むにはここでも充分すぎるぐらいやん。
せやから、まぁオレはこの家気に入ってんねん」
満足げに話す涼くん。
…そーいや、今まで価値観が大して違ったことってないなぁ………。
「これからも…さ、今まで通り家柄云々関係なく付き合ってくれる?」
「もちろん!!」
何の支障もないしな。
ちょっと家柄は気にしてまうかもしらんけど…、今まで通り。
仲良くやっていきたい。
「…奏大は?」
「あっ…当たり前やんか!!
今まで通り…って言うても、今日からやけど」
「奏大おかしいわー!!」
「翡翠くんおもろーい!!」
涼くんや栞にイジられて、はにかむ翡翠くん。
今まで通り。
家柄なんか、友情に関係あれへんもんね。
「あっ、そうや!!
なぁ、愛姫に翡翠くん!!!
あたしらの馴れ初め聞きたいんちゃうーん?」
ニヤニヤニヤける栞。
…つまり、聞いてほしいわけね。