愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「…いやぁー………。
別にー?」
「僕もあんまり………」
「分かった分かった。
2人には特別に聞かせたろ!!」
「…誰も頼んでへんから!!」
…この人、人の話全然聞いてへんし。
結局、自分がしゃべりたいだけやろ…。
「出会ったんは………、…何歳ん時やったっけ?」
「4歳4歳」
「そう!!
4歳んとき!!」
…おいおい。
ほんまに大丈夫かいな………。
「涼の取引先がうちのお父ちゃんの会社やったんよ。
涼のお父さんもうちのお父ちゃんも趣味が釣りでさー」
「もうすっかり意気投合やんなー?」
「そーそー」
釣りねぇ………。
そこで栞と涼くんがお互いの親の紹介を通じて出会うわけかぁ…。
「あたし、ある日遊園地行ったんよー」
「ふーん………。
…って、はいぃぃぃぃぃ!?」
「せやから、遊園地やって」
遊園地!?
ここまできて遊園地!?
釣りのくだりは!?
2人の父親の話は!?
「…馴れ初めの話やんな?」
「うん。そうやで」
「思い出話…とかちゃうやんな?」
「…何言うとんよ。
れっきとした馴れ初めの話や」