愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
険悪な雰囲気が漂う…。
や…やばい!!!!!
「変な意味ちゃうで!?
言いたくなかったら言わんでええし!!
なぁ、翡翠くん!!」
「そ…そうやで!!
別に言わんでも………」
「おるで」
…………………………………。
翡翠くんとともに必死の訴えも虚しく、さらりと一言言いのけた栞。
『おるで』って………
「ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…
おるん!?」
「うん」
『うん』て、大変やん!!!
しっ…栞と涼くんが引き裂かれる━━━━━!!!
「まっ…まず!!!
事情聴取や!!
その婚約者の名前は!?」
「佐久間涼」
「花屋敷栞」
「どんな漢字で?」
「佐藤の『佐』に『久』しいっていう字に『間』。
それに『涼』しいで、あたしの婚約者の佐久間涼」
「普通の『花』に家って意味の『屋敷』って漢字に、干すっていう字2コ並べた下に木って書く『栞』でオレの婚約者の花屋敷栞」
「佐久間涼、花屋敷栞…っと」
刑事気分で手帳に名前を書き込んだのを見直して、気づいた。
………あたしの友達のこの人、花屋敷栞ですよ?
このあたしの友達の彼氏、佐久間涼。
つまり………