愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「まだ籍は入れてへん。
でも、涼の18の誕生日に入れんで」
…ふーん………。
それはそれは、さぞかし幸せなわけやわ。
ふと、隣に座る翡翠くんを見た。
━━━…ドキッ。
また胸が高鳴った…。
…いや、今メガネかけてへんし。
そのせいやろ。
うん。
絶対そのせいや。
絶対、絶対、絶対………。
「あ、だいぶ本来の目的とズレてもうた」
「…でしょーね。
だいぶズレたと思いますよ、これは。
ってゆーか、そもそも本来の目的って………」
「そう!!!!!
題して!!!
“翡翠奏大ファーストファッションShow!!”」
…なんやねん、その更々おかしなタイトルは………。
「涼!!!!!
翡翠くんに似合いそうな服、着せてきて!!!」
「ラジャー!!!」
「………えぇぇぇぇぇ!?」
栞にポンっと背中を押されて、涼くんに手を引かれてわけも分からない様子で連れていかれた翡翠くん。
男子チームがおらんくなって、部屋に残ったんは栞とあたし。
「…愛姫さぁ………」
「うんー?」
「翡翠くんのこと、好きなんちゃうん?」