愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~



「…そんな怒鳴らんでも……」

「あんた、もっと乙女チックな理由思いつかんか!?
今どきの女子高生が、やで!?
胸のトキメキを………!!!
青春の鼓動を動悸と間違えるて………」



なおも怒鳴り続ける栞。


ほんま元気なやっちゃなぁ…。



「…なに他人事みたいな顔しとんねん!!!!!」

「………へっ?
あっ…あっ…あたし!?」



呑気に眺めとったあたしに、栞渾身のツッコミチョップが炸裂した。



「いったいなぁ………!!」

「ええか!?
耳クソかっぽじってよー聞け!!
あんたは翡翠くんが好きやねん!!
分かった!?
好きやから、全力でアタックあるのみや!!!
大丈夫、あたしと涼がいつでも味方や。
失恋しても、あたしらが慰めたる。
ひどいフラれ方しても、絶対あたしらが愛姫は守るから。
…だから、どーんとぶつかっていけ!!
愛姫はダメで当たり前なんやから!!」

「ありがとう…!!
あたし、ほんまええ友達持ったわ!!」

「当たり前やろ?
愛姫が失恋したら、励ますのがあたしの役目やねんから」

「ほんまありがとう!!
栞がおるから、あたし頑張れる…!!」



あたし、ほんまええ友達持った!!




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