愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
失恋したら、あたしを慰めてくれる。
だいたい、ダメが100%近いんやから、気楽に挑めって励ましてくれる。
そう、まるであたしが今フラれたみたいに………
「………って、ちゃう━━━!!
優しさもクソもあるかっ!!!!!
ボロカス言うとるやんか!!!!!」
「おー、今頃気づいた」
「人をおちょくんな!!」
「だって、そんなん………
愛姫見てると、つい…ねぇ?」
「何が『…ねぇ?』や!!!!!
誰に聞いとるねん!!!!!
読んでくれてはる読者さんも、頷いてくれてはる方絶対少ないで!!!」
「でも、中にはいてはるかもしらんやろ?」
「そりゃそうやけど………」
………あたしと栞の口論は、暫く続いた。
この時、あたしたちはこれから起こる予想だにしない出来事を知るよしもなく…━━━。
やがて、街はカラフルな光で彩られ過ぎ行く人の足は速くなり。
更けゆく秋の夜道をひとり歩くあたしの影が街灯に浮かんだ。