愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~



そして、その全貌が見えた瞬間━━━…



「キャ━━━━━!!!!!!!!!!」

「超カワイイ!!!!!」

「顔ちっちゃ~~~~~!!!!」



あちこちから女子の高い声が教室中で飛び交う。


…いや、『大げさやろ』ってツッコミ入れたくなるけども!!!!!


マジで………、冗談抜きで相当カワイイ。



「お前らうるさいぞー。
静かにしろ。
…手早く自己紹介して」

「分かりました」



ウサがその美少女にチョークを渡す。


うわぁ…、手ぇまで白くて長くてめっちゃ綺麗………。


ウサのゴツい手が目立つなぁ。



━━━…カッカッカッ。



シーンと張りつめた空気の教室にチョークを音だけが響き渡る。


黒板に書かれたのは“翡翠千夏”という文字。


字からも華奢で繊細なオーラが伝わる。



「翡翠千夏(ヒスイチナツ)と申します。
転校して間もないので、分からないことがあれば聞くかもしれません。
その時は、答えてくださると大変嬉しく思います。
これからどうぞよろしくお願いします」



ペコリと頭を下げた。


みんなが拍手する。


千夏ちゃんかぁ………。




< 89 / 124 >

この作品をシェア

pagetop