愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
そして、その全貌が見えた瞬間━━━…
「キャ━━━━━!!!!!!!!!!」
「超カワイイ!!!!!」
「顔ちっちゃ~~~~~!!!!」
あちこちから女子の高い声が教室中で飛び交う。
…いや、『大げさやろ』ってツッコミ入れたくなるけども!!!!!
マジで………、冗談抜きで相当カワイイ。
「お前らうるさいぞー。
静かにしろ。
…手早く自己紹介して」
「分かりました」
ウサがその美少女にチョークを渡す。
うわぁ…、手ぇまで白くて長くてめっちゃ綺麗………。
ウサのゴツい手が目立つなぁ。
━━━…カッカッカッ。
シーンと張りつめた空気の教室にチョークを音だけが響き渡る。
黒板に書かれたのは“翡翠千夏”という文字。
字からも華奢で繊細なオーラが伝わる。
「翡翠千夏(ヒスイチナツ)と申します。
転校して間もないので、分からないことがあれば聞くかもしれません。
その時は、答えてくださると大変嬉しく思います。
これからどうぞよろしくお願いします」
ペコリと頭を下げた。
みんなが拍手する。
千夏ちゃんかぁ………。