愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
翡翠くんも大概天然やで!?
「栗林さん好きやって!!!!!」
「キャ━━━━━!!!!!
大衆の全面で告白!?」
「めっちゃ理想や~ん♪」
「…でもさ、翡翠に盗られるの心配する必要ってあんまなくない?」
「ほんまほんま。
双子やのに全然翡翠はカッコよくないもんなぁ」
「翡翠地味やしなぁー」
次々と飛び交う女子の声。
それをキャッチした様子の千夏くん。
「みんな、兄貴の素顔知らんの?」
「素顔も何も………、なぁ?」
「うんうん。
しゃべったことすらないし」
「ふーん………」
すると、一番後ろの席の翡翠くんのところまで行って腕を握って教卓の前に立たせた。
「千夏!!!!!
もう迷惑かけんのもいい加減に………」
「これでも地味?」
あかん━━━━━!!!!!!!!!!
翡翠くんの声には耳を貸さず、翡翠くんのメガネを取って長い前髪を後ろにしてみんなに顔を見せた。
…あかん………。
あたしの恋、終了やん………。
━━━…チーン。
「え………?」
「これが…翡翠………?」
「全然ちゃうやん…」
クラス全員が息を呑んだ。