愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「きちゃいましたね。
やられちゃいました…」
「はよ告ればええのにー」
「…そう簡単に言うけどさぁー」
「『簡単に言うけど』?」
「…そう簡単に告白なんか、できるもんやないねんって………」
「そんなもんなんですかねー」
「えぇ、そんなもんなんです。
…しかも、翡翠くんは栞が好きなんやし」
…そう。
そうなんですよ………!!!!!
翡翠くんは、元々栞に告白したわけで、涼くんがおるから栞を諦めたものの………。
元は、あの内気な翡翠くんが決死の告白を決行するほど、栞のことが好きなわけでありまして。
そうそう、そんな勇気が出るもんじゃありませんわよ…。
「そんなん関係ないねん。
すべてを司るのは根気や!!!!」
「そんなこと言われましてもねぇ………」
「んじゃ、あれにしたら?
告る必要ないし、かなり楽やで」
栞が指した『あれ』。
「………………………………」
「どうですかね?栗林さん」
「………どう前向きに考えても千夏だけは無理……………」
「なんでー?
か~なり美男子やで。
ちょこちょこ愛姫について回って、見てて何か可愛いし」