愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「いや、可愛いとは思うねん。
でも、愛しさとかとちゃうくて………
なんて言うん?
例えば、『ネズミって、まともに見たらカワイイねんなー』って感覚?」
「うわっ………!!!
あの千夏くんをネズミに例えんの!?」
「せやから、『例えば』やんか!!」
「例えでも千夏くんをネズミに例えんのはひどいわー。
仮にも、今やあの“TOP2インズ”やで?」
………TOP2インズ。
TOP2インズ(トップツインズ)とは。
現在、この学校を代表するイケメンは3名いらっしゃいます。
佐久間涼、翡翠奏大、翡翠千夏の3人であります。
中でも翡翠奏大・千夏の双子はTOPを争う2人ということで、いつしかTOP2インズなるあだ名がついたのでした。
「そーやけど………」
「あんたもえらいの好きになったもんやなー。
またえらいのに好かれとるみたいやけど」
栞が横目で千夏を見た。
自分でもえらいのに好かれたなぁとは思うけど…。
「…栞かて、えらいの彼氏に持ってるやんか」
「あぁ、涼は仕方ないやん?
幼なじみやし、愛し合ってるわけやし。
付き合うんが必然的…みたいな。
既にあたしの体の一部やし」