愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~




「いや、可愛いとは思うねん。
でも、愛しさとかとちゃうくて………
なんて言うん?
例えば、『ネズミって、まともに見たらカワイイねんなー』って感覚?」

「うわっ………!!!
あの千夏くんをネズミに例えんの!?」

「せやから、『例えば』やんか!!」

「例えでも千夏くんをネズミに例えんのはひどいわー。
仮にも、今やあの“TOP2インズ”やで?」



………TOP2インズ。


TOP2インズ(トップツインズ)とは。


現在、この学校を代表するイケメンは3名いらっしゃいます。


佐久間涼、翡翠奏大、翡翠千夏の3人であります。


中でも翡翠奏大・千夏の双子はTOPを争う2人ということで、いつしかTOP2インズなるあだ名がついたのでした。



「そーやけど………」

「あんたもえらいの好きになったもんやなー。
またえらいのに好かれとるみたいやけど」



栞が横目で千夏を見た。


自分でもえらいのに好かれたなぁとは思うけど…。



「…栞かて、えらいの彼氏に持ってるやんか」

「あぁ、涼は仕方ないやん?
幼なじみやし、愛し合ってるわけやし。
付き合うんが必然的…みたいな。
既にあたしの体の一部やし」

< 99 / 124 >

この作品をシェア

pagetop