涙の分だけ……

「ふぅーん あんたがねぇ~」

ツカツカとあたしのほうへ 
歩み寄り睨み付けてあたしの周りを先輩達が取り囲んだ 


「ちょっと!! 杏梨に何の用よッ!!!」 

凜が負けずと先輩達を睨み付ける

あたしはというと 
ただただびびって下を向いていた


「まぢまたお前かよッ 生意気すぎだし また痛い目にあいたいのかよ!!!!!」


「先輩の平手打ちなんてへぼすぎなんですよ♪」 

ニヤリと笑って睨み付けていた


先輩は殴りたい気持ち??をなぜかこらえ 
あたしのほうを向いて 


「放課後 体育館裏に来なさいよ??」

と言ってムカつく!!と叫んでゴミ箱を蹴って教室から出ていった



その後を追うかのように 
他の先輩達も出ていった 


そしてクラスの子達が 

「杏梨ちゃーん!! 先輩達に目つけられてるみたいだけどなんかしたの!??」
 

「分かんないー なんもしてないと思うんだけどなッ」 

と苦笑い。 



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