涙の分だけ……


そして 

ついにこのときがやってきた
放課後… 



「杏梨 あたし達がついてる!!
頑張れ」

「杏梨ちゃん いざとなったらダッシュよ」

「大丈夫よ 先輩なんてかぼちゃだから」 

かぼちゃ!?? 
いや使いかた間違えてるし…


「「「「幸運を祈る」」」」

みんなはもった 


そして 

重い足取りで体育館裏へ…


校舎をさしかかって 

左側へ進むと 


……いたよ……… 

6名ほどいる先輩達が 
待ち構えている 


はぁ……もう 

覚悟きめよ!! 

よしッ 


「あのぉ…」 


一斉にあたしを見て 

「よくきた 安田杏梨」 

ニヤッと笑って 

「お前 秋山くんと 
出かけたろ??」

「秋山くんに手出さないでよ」

「後輩のくせに…」

「いきがらないでくれる??」

「ブスッ!!」

といろいろ言われた 

どうやら話は秋山翔のことらしい… 

てかなぜ秋山翔はこんなにも人気?? あんなやつぜーんぜんあたしのタイプじゃないんだから!!


てかあたし秋山翔に好かれているがあたしには関係ないし 

あのやろーのせいで 
こんな目に… 

なんか腹立ってきた 


「あの 別にあたし 翔先輩??のことなんかなんとも思ってないんで!! 先輩が思ってるようなご関係ではございませんから安心してください!! では…」

くるっと回って帰ろうとしたら 

ボフッ 

「うッΣ」 

誰かにぶつかった 


顔を上げてみると 


「ん!?  …秋山翔!??」


なんでこいつが… 

絶対誤解される!!!!!!!!

「秋山くん!?」

「なんで秋山くんが…」

先輩達が騒ついた 

「なんで君たち ここに杏梨を呼び出してるのかな??」


「えーと…その」 

秋山翔に聞かれて困る先輩


「6対1っていじめみたいじゃない?? そんなことしていいのかな!!」

ジャリッ 

秋山翔は凄い険しく恐い顔をして

先輩達に一歩近づいた 


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