涙の分だけ……
「えッ?? お兄ちゃんが助けたわけ!?」
「おう!!」
げッw
「みッ…みみ見た!??」
「ばっちし♪」
「変態!!!!! 出てけ」
ボフッ
クッションを投げつけた
「あらー 杏梨 起きたのぉ??
助けてくれたお兄ちゃんにむかって出てけはないでしょう」
「なんでお母さんが助けてくれなかったのよぉ…」
「うっせーな お前の裸みてもなんとも思わんし!! やっぱりバカ?? 母さん俺ちょっと出てくるなッ」
「はいはい あんまり遅くなるなら電話とかしてねー」
「おう!!」
と言ってお兄ちゃんは出かけた
「杏梨 そういえばさっき 秋山くんって子から電話きてたわよ♪ 携帯なってたからお母さん出ちゃった☆」
「はぁ?? お母さん出たのッ!?」
「あら なにか問題でも??
やっぱり彼氏かしらねッ♪ふふ」
てかなんで秋山翔 あたしの番号知ってるわけ!?
「違うし!!!!! なんて言ってたのよ」
「寝てるって言ったら“ならいいです。”ってね♪」
「ふーん」
「ほーら 元気になったならご飯食べちゃって 片付かないわッ」
「わかったわよぉー」
次の日――…
あんなことが起こるなんて
思いもしなかった