涙の分だけ……


「えッ?? お兄ちゃんが助けたわけ!?」

「おう!!」 

げッw

「みッ…みみ見た!??」

「ばっちし♪」 

「変態!!!!! 出てけ」 

ボフッ 

クッションを投げつけた 

「あらー 杏梨 起きたのぉ??
助けてくれたお兄ちゃんにむかって出てけはないでしょう」


「なんでお母さんが助けてくれなかったのよぉ…」 

「うっせーな お前の裸みてもなんとも思わんし!! やっぱりバカ?? 母さん俺ちょっと出てくるなッ」 


「はいはい あんまり遅くなるなら電話とかしてねー」


「おう!!」 


と言ってお兄ちゃんは出かけた


「杏梨 そういえばさっき 秋山くんって子から電話きてたわよ♪ 携帯なってたからお母さん出ちゃった☆」


「はぁ?? お母さん出たのッ!?」

「あら なにか問題でも?? 
やっぱり彼氏かしらねッ♪ふふ」 

てかなんで秋山翔 あたしの番号知ってるわけ!? 

「違うし!!!!! なんて言ってたのよ」 


「寝てるって言ったら“ならいいです。”ってね♪」  


「ふーん」 


「ほーら 元気になったならご飯食べちゃって 片付かないわッ」


「わかったわよぉー」




次の日――… 



あんなことが起こるなんて
思いもしなかった 




< 15 / 25 >

この作品をシェア

pagetop