涙の分だけ……
キンコンカンコーン…
放課後
「杏梨 先輩と帰るね♪
ごめんねッ」
「わかったよー
明日は凛あたしと帰ってよね」
「はいはい んじゃねー」
「ばいばーい」
と手を振り
日直だったから学級日誌を書いていた
ガヤガヤと賑わっていた教室もみんな部活とかに行ってしまって今はあたし1人。
「はぁー 終わった」
日誌を書き終えて帰る準備をしていた
そのとき
「おい 安田杏梨!!」
へ??
振り向くと 先輩が3人ほど…
またか
「なんでしょうか??」
「ちょっときな」
と腕を掴まれ連れていかれた
「ちょッ…ちょっと!! 離してくださいって いったぁ!!」
腕を強く掴まれているから痛い
てかどこに連れてく気??
「離してくださいってばぁ!!」
と蹴りをいれて腕を振り払った
「いったッ… なにすんだよ!!」
「まぢぶっ殺す!!」
やばいよ!!
顔真っ赤にして怒ってる
逃げなきゃ
と必死ににげた
「まちなさいよ!!」
「ぜってぇー逃がさない!!」
などの叫び声が後ろから聞こえる
たすけて!!
誰か―――…
バタッ
やばい
階段につまずいた
逃げなきゃと思ったけど
「いたいッ」
足を挫いて動くに動けない
「ハハハッ」
「こいつ 転けてる」
「おとなしくついてきな
あ・ん・り・ちゃ・ん♪」
と先輩たちはあたしの髪の毛をもち外にある古い倉庫へと連れていった
「いたい!! いたいってば!!!
離してッ離してよ!!!!」
わざとあたしは大声を張り上げて助けを求めた