涙の分だけ……

「そしたら先輩 そんなんで信じられるとも?? 未練たらたらってにじみ出た顔して?? そうやっていい子ぶってるのが腹立つのよ!!フン いいわ やっちゃって!!って後ろにいた男の先輩に言ったの…」


「え…おい、大丈夫か??」 


話していた彼女が震えだした



「だ…だいじょぶだから‥
そしたら男の人たちに無理矢理 使われていない焼却炉の部屋に連れてかれたの そして‥‥…ウウッ」


大分落ち着いてきていた彼女がまた泣き始めた 



「‥辛かったら話さなくていいから」


「大丈夫…グスッ そして‥襲われそうになった…頑張ってもがいてなんとか逃げた… でも怖くて…学校に行ってまた同じ目に合うのが嫌で… どうしたらいい?? 秋山くん あたし…どうしたら‥ウウッ」 


無意識に彼女を抱きしめてた


「俺が守るから…大丈夫だ
だから学校にいかないか?? 迎えにきてやるから…大丈夫‥」 


でも彼女は 


「や‥ごめん 今は無理… 
怖いの…とにかく怖くて‥秋山くんの好意は嬉しいんだけど‥ごめんね」 


泣きながら俺に謝った 


「そうか‥そうだよな 無理はしちゃいけねーもんな よし俺 お前の分のノートもとっておいてやるからよ」



すると彼女はクスッと笑って 


「秋山くん 字へただもんなぁ
大丈夫??」 


「なッ…お前 俺の好意に向かってそういうことゆーなっつーの!!」


「「アハハッ」」 



と2人で笑い合った 


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