涙の分だけ……
それからというもの毎日


彼女の家に行った 


彼女はあのことが原因で完全に不登校になってしまったから


一回だけ彼女に仕返ししてやると言ったことがあるけど 


「いーの… 騒ぎになって大事にされたら嫌で…それと秋山くんも危ないでしょ??」


と言われた 確かにそうかもしれない…と納得した


そしていつしか冬休みになっていて年越しを迎えようとしてた


彼女は北海道の親戚の家に行って年内を迎えるとか行っていた 


しばらく会ってない… 


彼女に会いたい… 


そういうことばっかり考えていた 

失恋はしたけど 


彼女のそばにいれるだけで嬉しかったから 


♪~♪~♪ 


と携帯の着信音が鳴った 


誰だ?? 知らない番号だ…


「はい もしもし??」 


「あ…秋山くん?? あたしだけど…いきなり電話してごめんなさい‥ でも伝えなきゃならないことがあって」

電話は彼女からだった 


「伝えなきゃならないこと??」


「…うん あたし半年近く不登校になってるじゃない??」


「…あぁ」 


「向こうの親戚の人たちと親にね…こっちに転校してこないかって言われたの この先のことを考えるとあたし自身も一番適切な考えだと思ったわ…だからあたし‥」

は?? なに言ってんだ 

ふざけんなよ 今まで何のために俺が毎日彼女の家に行ってたんだよ 頑張ってこさせるためじゃねぇのかよ 

「……何言ってんの??」


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