涙の分だけ……


「……ごめんなさい‥秋山くんが今まであたしに色々としてくれたこと本当に感謝してるしとてもあたしの支えになったわ…でも学校に行くのは難しいの…あたし何回も行かなきゃと思って何度も制服をきて頑張ったわ でも過呼吸になったりした…体が学校に行くことを拒んでるの だからあたしもう転校することを決めた…もうこれ以上秋山くんに頼ってられないの ごめんね…本当 ごめんなさい」 


それを聞いて思った 


彼女が決めたことならそれを応援するべきだと…それが一番ベストだと思った 


でももう彼女に会えなくなるのがどうしても嫌で仕方なかった


「…ふざけんな お前俺がどんなに頑張ってたかわかるのか?? お前をなんとか学校に来させようと毎日必死だったんだぞ?? それを転校だと?? どれだけ俺を振り回すんだよッ!!」


「本当にごめんなさい……秋山くんわかって??」 


「そんなすぐにはい。そうですかって言えるほど良くできた人間じゃねーよ 今は何も話したくねーわ」 


「ちょ…待って 秋山く…ブチッ」

俺は電話を切った 


それから半月ほどたった 


噂ではもう北海道に行ってしまったらしい 


毎晩 涙が止まらなかった 


やっぱり行ってほしくなかった 

彼女のそばにずっといたかった…

男のくせに涙を流すとかかっこわりーけどこればっかりはどうしようもなかった 



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