運命
「すごくよかったね-。
めっちゃかっこよくて感動した。」
「うん。うん。
ソレに良介くんに会えたし。
言うことないよ。」
あたしたちはソノことをずっと話していた。
たまにお互い思い出して涙を流すときもあった。

それだけお互い感動した。

叶うことのないコノ恋を実らすことなんでムリだけど…
でも今は恋をしていていいですか…?

あたしにも
あなたにもきっと運命の人がいる。
その人に出逢うまででいいから…
好きでいさせて下さい。

「ゆうか。この前のハッピーみた?」
ハッピーとは歌番組のこと。
「うん。見た見た。
バックで良介くん踊ってたよね。」
「やっぱり見てたか。
ソレに亀山出てたよね。」
「ゆりかは見た?」
「見てないんだよね…。
見たかったな。」
「そっかぁ。
亀山のバックで良介くん踊ってたんだよ。
録画したから見せよっか?」
「えっ!
ホントに。
見たい見せて。」
「いいよ。
今から来る?」
「いいの?
じゃあお邪魔します。」
「あかりもど-?
来る?」
「ゴメン。
今日用事あるんだ。」
「そっかぁ。
じゃあまた今度だね。」
そう言ってあたしたちは別れた。
学校の帰り道ゆりかと家に向かっていると…
帰り道の良介くんに会った!!!

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