先生と生徒
帰リ道
「送ってく」
恋人でもないのに、先生と生徒なのに
狭山くんは知らん顔で言う
「大丈夫よ、」
「送らせて」
「家の人が心配する…」
言い終わる前に、狭山くんが手を握ってきた
「どっち」
隙をみて、手を握ってきた仕草がたまらなくかっこよかった
あなたには完敗だ
「あっち」
手を握ったまま歩きだした
先を歩き、引っ張られる感じ
外から見るとまるでカレカノ同士だろう
狭山くんは、どっち?といい続け言われるがままに歩いた
「あ、ここ」
そう言うと手を離した