HEAVEN~空に旅立った君~

別れるーside隼人

柚樹を振って、家に入った。


僕はついさっき柚樹を振った。


好きな人がいるなんてもちろん嘘。
柚樹に心配かけたくないから。


僕だって信じられない。
1週間前まで元気だったのに。



本当は柚樹を振りたくない。


でも。。。



こうするしかなかったんだ。


ごめん。柚樹。


玄関の前で立っているとお母さんが来た。


「振っちゃったの?」

「うん・・・」

「そっかぁ・・」

「後悔しないのね?」

「うん。彼女の為だから・」

「そう。早く明日の準備しなさい」

「うん」


そう言われ自分の部屋に戻った。
< 60 / 130 >

この作品をシェア

pagetop