HEAVEN~空に旅立った君~
私は隼人を抱きしめた。


「私ね・・・、振られても隼人のことが忘れられなかった。
私、隼人が引っ越したかと思ってた。
もう一生会えないかと思ってた・・・。
こんな形になっちゃったけど・・・私は会えて嬉しいよ・・。
これからもずっと・・・隼人のそばにいたい・・・・。」

「・・・・でも僕の病気は進行してるし・・・、辛い思いさせちゃうよ・・・。もう治らないかもしれない・・・・。」

「そんなの関係ない。隼人のそばにいれればいい・・・。
私はそれだけで幸せなの・・・。」

「・・・学校はどうするの・・・?」

「辞める。」

「そんな・・・。そんなのダメだよ・・・」

「言ったでしょ?私は隼人のそばにいたいって」



隼人は何も言えないくらい泣いている・・・



「僕・・・・死にたくないよ・・・・」



その言葉を聞いた瞬間私の涙も止まらなくなった。



「・・・私が死なせない!!隼人は絶対生きるんだから!!」

「柚樹・・・。僕も・・・大好きでたまらなかった・・。
会いたかった・・・。」

「これからずっとそばにいるから・・・。
もう・・・隼人のそばから離れたりしないから・・・。
だから死なないで・・・」


私は床に座り込んだ。

< 78 / 130 >

この作品をシェア

pagetop