海唄~うみうた~
プロローグ


『姉ちゃんが死んだ』



それを聞いて,どれほど夢であることを願ったか。



俺は頬に手を持っていき,思い切りつねった。



目を覚ませば,きっとまた朝。



でも,俺のそんな期待から残ったのは,痺れるような痛みだけだった。







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