【短編】『D』
ソファーから立ち上げり、浴室に向かった。



扉を開けると、「うわー」思わずこえがでた。



浴槽とシャワー室は別々、そのほとんどがガラス張り、洗面台はこんなに広さ必要なの?ってぐらい。


もうどうせなら浴槽に入っちゃおうと思いお湯を入れた。


洗面台にあるボトルに入ってる液体と一緒に入れると泡立ちはじめた。
ラズベリーの香りが辺りを包む。


シャンプーとかコンディショナーとか探してると、いつの間にか浴槽はお湯で一杯になった。お湯を止め、ゆっくり右足から入る。



うーーん、気持ちいーー。

ラズベリーの香りが心を落ち着かせてくれる。



しかし、今からどうしよう?


いろいろ考えた挙句、ちょっと長めにお風呂に入って、彼がもしかして寝てしまってるか、私が長風呂して体を疲れさせて緊張する間に寝る作戦の2本立て。



私は浴室にある時計を確認し、40分後に出た。




・・・・・一応・・・大事なところを念入りに洗って/////。





部屋に戻ると、テレビはまだついたままだったけど、部屋の電気はちょっと暗くなってた。彼の姿を探してみると


メインのベッドにシーツを被って寝てる・・・と思う。


ここからでは顔は確認できない。


でも1本目の作戦が功を奏したのな?!と思い別室のベッドで寝ることにした。


メインのベッドよりはちょっと小さいけど一人で寝るには十分。

たぶんスイートだからかな?ベッドが三つもある。


ベッドに入り目を瞑る。



不思議に私は冷静だった。

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