【短編】『D』
『えっ、いないよ。もう2年ぐらいいない。』
まぁ、本当のことだし
『2年?・・・・・近藤さんとはどうなったの?』
!!!!えっ!!ど、どうして?
『えっ、なななんで??知ってるの?』
かなり驚いてます。
どうして元彼のこと知ってるの?なんなの?
彼はしまったって顔をしたけど、観念したらしく話し出す
『俺、実は○治大学に通ってる。この前はどこの大学かまでは言わなかったけど』
明○大学は私の通ってた大学
『そ、そうなんだ、別れたよ、仕事が忙しくてすれ違いばっかりだったから。でもどうして知ってるの?』
元彼とは入社してすぐ別れた。
付き合って5ヶ月ぐらいかな。
とにかくお金にルーズだったから、嫌気が差して別れた。
『七海さんのことは大学で知ったのは、俺が1年の冬の時』
静かに話し出す彼
黙って聞く私
『たぶん七海さんは、俺のこと知らないよ、話しかけたことないし。』
でしょうね、会ってたらたぶん覚えてると思う。
『七海さんを初めて見たのは、大学に行く駅前の交差点だった』
そこから彼の話に入り込んでいった。