【短編】『D』
【6】運命②ちょっと過激です
お店を出てたところで彼は「もう一軒いい?」って言ってきた、私はただ頷くだけ
今度はかなり高いビルに入る。
エレベーターに乗り彼は最上階を押す。
扉が開くと昨日と同じようなラウンジ
景色のいい席に座ると彼は
『ワインもう飲まないから、安心して。』
彼はにっこり笑う
『うん』
私達は、カクテルなど飲みながら夜景を楽しんだ。
って惚れてるって告白されたことになってるの?
もしかして返事とかしなきゃいけないの?
あっ、しかも私が奢るとか言ってたのにまた奢ってもらってる。
でもさっきの話にやっぱり動揺してる。
なんて言えばいいんだろう?って考えてたら
『七海さんの初恋は?いつ?聞かせてよ』
彼は微笑みながら聞いてくる
『えっ?初恋?』
うーーん、なにも話さないよりはいいけど。
よりによって初恋?
『嫌なの?』
彼は哀しむそうな顔で覗いてくる
だからその顔は反則だって/////
私は仕方なく思い出すように話し出す