【短編】『D』
彼もシャーワーを浴びに浴室に向かった。
あがった後、二人で早めの朝食をとる、そしてソファーに座りまったり
とコーヒーを飲みながら話した。
私はなにも考えずに聞いてた
『就職活動どんな感じ?決まった?』
彼は動きを止め、私を観る。
『うーん、まぁ一応この前、内定決まった。』
『へー、どこの会社?』
何の気なく聞く
『フジテ○ビ。』
『えーーー!!すごいじゃない!』
なにか嬉しくなりかなりテンションが上がる。
しかしよく考えると、この顔で入社したら、すごい綺麗なアナウンサーとか取り合いになるんじゃない?
なんかすごく嫌!
テンション下がる。
『はは、どうしたの?上がったり、下がったりして?』
覗いてくる彼の顔
駄目駄目、せっかくすごいとこに内定決まってるのに、私が応援しなくてそうすんの!
『全然下がってないよ!』
彼はちょっと首を傾けながら
『本当?』
『うん。本当』
今度は真剣な顔をして私に聞いてきた
『七海さん、花屋はやらないの?』