【短編】『D』
【2】食事
『はぁあーーーーー。』
契約手続きも完了し、椅子にもたれかかった。
すると、二人の女性がやってきた。同期の由利恵(ユリエ)と麻子(マコ)だ。
『なになに、さっきの超イケメン!!しかも1億5千万の大口契約!』
由利恵はかなり興奮気味。
『七海、携帯番号交換してなかった?』
冷静に質問する麻子。
『えっー!あのイケメンと番号交換したの?!』
さらに興奮する由利恵。
『えっ、・・・うん//』
なんだか、恥ずかしい。
『七海、食事誘われなかった?』
淡々と質問してくる麻子。
『えっーーー!!七海、本当に食事誘われたの?』
もう由利恵は、興奮MAX。
『しっ、由利恵!声大きい!』
興奮気味の由利恵と恥ずくて俯いてる私を連れて化粧室へ。
三人化粧室に入ったところで・・・・・
『いつなの食事?』
またまた冷静に言ってくる麻子。
『えーーと、・・・・今日。』
まだ俯いたままの私。
『はぁーー、もう七海、うらやまし過ぎ。』
溜息交じりの由利恵。
『当然行くんだよね?七海。』
突っ込んでくる麻子。